やってはいけない企業ロゴの使い方9選
![](https://i0.wp.com/shuku-creation.com/wp-content/uploads/2022/07/2200721_h02_forbeginner_ロゴの使用禁止例.png?resize=750%2C400&ssl=1)
こんにちは、デザイナーの寺おかです。
ご自身のロゴマークをお持ちの方にむけて、
ロゴマークの基本的な使い方や
様々な活用方法をご紹介しています。
今日はのテーマは
やってはいけないロゴの使い方9選。
ビジネスのロゴマークとは、
あなたのお仕事をお客様に覚えていただき
信頼関係を作るためのブランディングツール。
その効果を最大に発揮するには
「イメージを保持する」ことがとても大事です。
どういうことかと言いますと、
最初に定めたロゴイメージ
(色や文字、間隔など全ての要素)
を崩さずに使う
ということです。
こうすることで
見る人に与える印象=イメージを一定に保ち、
ロゴマークとともに会社を覚えてもらったり
「〇〇といえばこのマークだよね」
と信頼の証に育てていくのです。
【参考記事】
・ロゴのアイソレーション(余白)
商品や画像に配置するとき、
そのイメージを一定に保つために
ロゴマークには少し特別な扱いが必要です。
写真やイラスト、飾り枠のような
装飾のための「素材」とは基本的に別物なんですね。
今はデザインアプリも豊富ですので、
ご自身で「ロゴマークを配置した画像」などを
作成することもあるかと思います。
今日は、そんな時に頭に入れておきたい
・基本的な考え方
・やってしまいがちな例
をご紹介します。
《 もくじ 》
ロゴマークには使用方法(レギュレーション)がある
企業のロゴマークには必ず
使用方法(レギュレーション)が定められています。
これはロゴマークの色や配置に関するルールです。
・指定の色を使うこと
・指定の字体(フォント)を使うこと
・変形や間隔を変更しないこと
・一定の余白を保つこと
などなど。
これらを守ることで
ロゴのイメージを一定に保ち、
企業やブランドイメージを育てる
というのが目的で定められたルールです。
例えばこんな有名企業のロゴマークにも
使用方法(レギュレーション)は存在します。
![](https://i0.wp.com/shuku-creation.com/wp-content/uploads/2022/07/220721_logomark_スクリーンショット-2022-07-22-18.10.47.png?resize=666%2C620&ssl=1)
タイムズパーキングのロゴと看板。
コイン駐車場といえばこの黄色と黒の看板ですよね。
もし違う配色だったら、運転する道中で見落としてしまいませんか?
また、黄色い背景の面積が広すぎたり狭すぎたりしたらバランスが崩れ、印象が違うものになってしまいます。
このような消費者の「お馴染み」な認識って、
ロゴのイメージを崩さずに使用して
ブランドイメージを育ててきた結果なんですね。
デザインのお仕事でロゴを使用する場合も、
「企業の定めるロゴ使用ルールに
抵触していないかどうか」は
必ず確認するポイントです。
ですので、あなたの自社ロゴを使う時も
今一度「ロゴの使用方法」を確認してみましょう。
(デザイナーが納品したロゴには、
余白などの使用法を記した説明書が
添えられていることが多いです。)
よくわからない場合は、製作者に確認したり
次に紹介することを参考にしてみてください。
やってはいけない企業ロゴの使い方9選
多くの企業ロゴマークで「使用禁止例」として
挙げられている項目をご紹介します。
私のロゴと名刺制作の納品時にも
使用方法の中でお伝えしている内容です。
(あくまでもケースバイケースなので、
これ以外の使用禁止例を挙げているところもあります。)
『このような使い方をすると、
ロゴマークのイメージが損なわれてしまいますよ』
という誤った使用例なので、参考にしてみてください。
![](https://i0.wp.com/shuku-creation.com/wp-content/uploads/2022/07/220721_logomark-01.png?resize=882%2C1024&ssl=1)
ひとつずつ見ていきましょう。
(1)変形する
![](https://i0.wp.com/shuku-creation.com/wp-content/uploads/2022/07/220721_logomark-02-01.png?resize=400%2C640&ssl=1)
実はこれ、ここまで大袈裟じゃなくてもよくお見かけするケースです。
編集画面でロゴを縮小・拡大をするうちに、微妙にタテヨコ比が崩れてしまったと思われます。
わずかな差でも、企業ロゴに許容範囲はありません。ズレに気付いたら即修正しましょう。
(2)文字サイズ、文字間スペース、要素のサイズなどを変更する
![](https://i0.wp.com/shuku-creation.com/wp-content/uploads/2022/07/220721_logomark-02-02.png?resize=400%2C640&ssl=1)
企業ロゴマークは、文字、色、形、それらの間隔、大きさなど、全ての要素を変更してはいけません。
例えば「ロゴマークを縮小したら文字が読めなくなってしまったから、文字の部分だけ大きくする」のではなく、 「文字の読める大きさでロゴマークを配置する」ということが求められます。
(3)回転する
![](https://i0.wp.com/shuku-creation.com/wp-content/uploads/2022/07/220721_logomark-02-03.png?resize=400%2C640&ssl=1)
これもSNS画像などでお見かけするケースです。
ロゴマークを飾りのように使ってしまっている例です。
企業ロゴマークは装飾ではなく、その企業が発するものだという「情報」です。
本来の形状を保ち、正しい情報として配置しましょう。
(4)識別しにくい表示
![](https://i0.wp.com/shuku-creation.com/wp-content/uploads/2022/07/220721_logomark-02-04.png?resize=400%2C640&ssl=1)
似たような色が背景色だと、ロゴマークの形がよく見えません。
この例では白い部分だけが目につき、本来のロゴマークとだいぶ印象が変わっていますよね。
背景が「濃淡の激しい模様」「写真」の時も同様のことが起きるので、これも避けた方が良いでしょう。
(5)ドロップシャドウ、3D、グラデーションなどの効果をつける
![](https://i0.wp.com/shuku-creation.com/wp-content/uploads/2022/07/220721_logomark-02-05.png?resize=400%2C640&ssl=1)
全く別のイメージになっていますね。
もしロゴマークにこのような加工をしたい時は、もう一度デザインを策定し直す必要があります。
ロゴマークのリニューアルをデザイナーに相談しましょう。
(6)指定以外の色
![](https://i0.wp.com/shuku-creation.com/wp-content/uploads/2022/07/220721_logomark-02-06.png?resize=400%2C640&ssl=1)
こちらも全く別のイメージになっています。
色を変えてしまうのもご法度です。
が、予めロゴマークの指定色をいくつか定めている企業も多いです。
カラーの場合はこのグリーン、モノクロの場合はこのグレー、など想定されるシーン毎にロゴマークを策定し、決まった色を使い分けるんですね。
カラー使用のみ想定したロゴマークをモノクロ印刷で使うのは避けた方が良いでしょう。
(7)複数のロゴを組み合わせて配置
![](https://i0.wp.com/shuku-creation.com/wp-content/uploads/2022/07/220721_logomark-02-07.png?resize=400%2C640&ssl=1)
他社、自社問わず、複数のロゴを組み合わせてしまうのはNGです。
コラボレーションなどの企画でもこのようなことはせず、そのプロジェクト用に新たなロゴを策定します。
(8)欠けの状態
![](https://i0.wp.com/shuku-creation.com/wp-content/uploads/2022/07/220721_logomark-02-08.png?resize=400%2C640&ssl=1)
形が変わってしまっています。
アイコン設定、書類の印刷範囲など、意図せぬところで欠けてしまう事があります。
企業ロゴを使う際は、プレビュー画面でそのような事がないか確認しましょう。
「ロゴの余白(アイソレーション)」についてもご一読ください。
(9)他フォントで表現
![](https://i0.wp.com/shuku-creation.com/wp-content/uploads/2022/07/220721_logomark-02-09.png?resize=400%2C640&ssl=1)
一見同じように見えますが、やはり雰囲気が違います。
もし馴染みのブランドロゴがこんな感じで微妙に変わっていたら、偽物?って思ってしまいますよね。
文字の形(フォント)含めてロゴマークという情報ですから、変えるのはNGです。
POINT:基本的に『拡大・縮小以外の変更はNG』と捉えておくとよいでしょう。
いかがでしょうか。
慣れないうちは「え、こんな細かい事も…?」
なんて思われるかもしれません。
しかし、調律の合っていない楽器が
本来のメロディーを再現できないように、
微妙にどこかが違う企業ロゴは、
企業が届けたい仕事のイメージを
正しく伝えることはできません。
ロゴマークは使用ルールを守ることで、
長く愛されるロゴに育てることができます。
あなたのロゴマークもぜひそんな風に
使ってみてくださいね。
企業ロゴを使用したデザインは、
SNS用の自由に文字を配置した画像のような
ラフな雰囲気とは合わない事もあるので、
少し注意深く使ってみてください。
難しいと感じる場合はデザイナーに依頼するのも手です。
少しでもお役に立てば幸いです。
ではでは、また!
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