ビジネス名刺に記載する「理念」とは?そのポイントは?
こんにちは、寺おか です。
今日はビジネス名刺に記載する「理念」について。
私はロゴと名刺のデザイン制作をしています。
TYPE B「売れるロゴと名刺」の制作を承ると
名刺に記載する事項をご提出頂くのですが、
皆さまこの「理念」の文言を決めるのに
時間がかかる傾向にあるんです。
タイプBの名刺はわりとかっちりした
ビジネス向けの名刺で、
どんな事業をしているのかも簡潔に掲載します。
オモテ面、ウラ面と項目が決まっていて、
このウラ面上部の部分が「理念」です。
受け取った人があなたのお仕事を理解するのに、
社名、業種名と並んでとても大切な部分です。
理念。
ミッションとも。
経営や仕事をする上で、
指針とすべく定めるもの。
経営理念、企業理念と言われるものです。
関連して
ビジョン、バリュー、なんてのもありますね。
あとは、コンセプトとかクレドとか…
経営やビジネス用語って色々ありますよね。
名刺制作で「理念」の文言に時間がかかったケースとして
ご提出いただいた「理念」が、
「ビジョン」や「バリュー」に相当するもの
であったため、改めて考える必要が出た。
大筋の「理念」は決まっているが、
掲載にあたり自分らしさを加えようと
言い回しを考え始めて悩んでしまった。
スタートアップ時期で、
自分がやろうとしている事を
言語化しきれていないため中々定まらない。
というのがありました。
これって結構あるあるですよね、特に起業初期の。
私も自分の理念を作る時には苦戦しましたし、
ビジネスセミナーの仲間も同様の人が多かったです。
そうでなくても、
文言を考える、頭の中を言語化するというのは
慣れないと時間のかかるものです。
そこで今日は、新たにビジネス名刺を作ろうと
考えている方に向けて
「理念」を作るポイントをお伝えしようと思います。
まずは用語を整理、そして自分のそれぞれを明らかにする。
まずは、先ほども触れた
ビジネスコンセプトにまつわる用語の定義を確認しましょう。
ここでは「理念」=ミッションとし、
経営理念、企業理念も含まれるものとして
解説していきます。
※解説者によっては細分化して定義しているケースもあります。
ミッション:
あなたの会社、仕事の存在意義。
使命。
世の中になんの価値を提供するのか。
例>情報改革で人々を幸せに(ソフトバンクの経営理念)
ビジョン:
どんな目標や計画でミッションを実現するのか。
具体的な事業内容や数値目標、展望。
例>日本で一番検索される〇〇、など
バリュー:
提供する価値。
どんなふうに日々仕事に取り組むのか、
仕事をする上で大切にする価値観。
例>お客様を笑顔にする、三方よし、など
コンセプト:
商品やブランドのねらい。
ターゲットや得られるものが明文化されているもの。
クレド:
社内ルール。
ミッション、ビジョン、バリューを実現するために
具体的に定めた行動規範。
ミッションが最上位概念で、
それを実現するためのビジョン、バリューであり、
ミッション、ビジョン、バリューを踏まえて
コンセプトやクレドなど
より具体的な行動やサービスの核を考える。
といったイメージです。
理念(ミッション)を考える際は
ビジョン、バリューなども
併せて考えていく必要があります。
なぜなら、これらは有機的に関わり合っていて
それを整理しながら理念(ミッション)を抽出していく…
という過程が出てくるからです。
前述の
ご提出いただいた「理念」が、
「ビジョン」や「バリュー」に相当するもの
であったため、改めて考える必要が出た。
というケースでは、
この整理が足りない段階だったわけですね。
この辺りがあやふやな方は、
まず一度「理念(ミッション)」だと思われるものを
全部書き出してみて、
それらをミッション、ビジョン、バリューの
どれに相当するかを洗い出してみましょう。
理念(ミッション)に必要な要素とは
理念(ミッション)、ビジョン、バリューについて
自分の中で整理できたら、
更に理念(ミッション)を洗練させましょう。
ビジネスの理念を作るには、
あなたの会社や仕事が
どのようにして
どんな価値を
社会やクライアントに提供するのか
を明文化する事です。
あなたのサービスを提供する事で
クライアント、ひいては世の中は
どのような良い事が享受できるのか。
これをしっかりと考える事です。
そのために、
「どのようにして」
「どんなクライアントが」
「どんな価値を」
という点をどんどん書き出してみるとよいでしょう。
それぞれ、少なくとも100個は書き出したいところです。
そして、ひと通り書き出したものを並べてみて
共通する点や何度も出てくるワードなどから、
エッセンスを抽出して理念にまとめましょう。
これはスタートアップ時期であれば尚のこと、
とことんやる必要がありますので
しっかり取り組みましょう。
ビジネス名刺の理念(ミッション)を考える時に気をつけたいこと
・綺麗事にならないように
理想を掲げるのも大切ですが、あまりに壮大すぎないように。
具体性が大事です。
・専門用語は極力使わない
顧客層にもよりますが、一般の人が見てよく分からない用語は
なるべく平易な表現にするとよいでしょう。
・腹の底から「これだ」と湧いてくる感覚を逃さない
今の自分にとって実現や発展が可能だと思えるもの。
チャレンジには不安もつきものですが、
それでも尚「これだ」としっかり感じられる事が大切です。
・簡潔にわかりやすく
名刺の紙面は限られているので長文は避けましょう。
また、名刺は第一印象のツールですので
スッキリまとまっている方が読んでもらいやすいでしょう。
そのためにも、個性や語尾の表現よりも
本質を捉えた文章内容にこだわりましょう。
理念(ミッション)は変わってもいい
自身の成長に応じて仕事も変化していくもの。
当然、理念(ミッション)も変わっていきます。
10年、20年使えるものを考えようとせず、
「今」の自分の仕事の在り方を
本質的に捉えられるようにしましょう。
いかがでしょうか。
少しでも頭の中の整理に繋がれば幸いです。
どうしても自分、あるいは内部だけでは難しい場合は
外部のコンサルタントなどに相談しましょう。
客観的に整理の手助けをしてくれますよ。
寺おかも「コンセプトメイキングセッション」で
アイディアワークのお手伝いを提供しています。
「コンセプト」と銘打っていますが、
ミッションの明文化もお手伝いできます。
困ったときはご相談くださいね。
ではでは、また!
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